2022/3/5(土)、お能のイベントに参加しました。
タイトルは「はじまりの地~奈良で楽しむ能の宴 案内役 大倉源次郎」
奈良あるある、イベントタイトルが長い(笑)
奈良の人に「イラカです」と言っても「?」となりがちですが…「奈良公園飛火野あたりの新公会堂です」というと「ああ!」となるアレです。
事前予約の定員250名、無料招待でした。
とっても良い席!普通の公演なら安くても5000円はするだろうな〜。
まず金春(コンパル)流の金春穂高さんより、お能と奈良の関わりや、今年没後1400年記念行事を多くやっている聖徳太子との関わりについてご説明がありました。
金春流についての説明は詳しいサイトに譲ります→ https://www.the-noh.com/jp/sekai/shite.html
続いて息子さんである金春飛翔(ヒカル)さんより本日の演目の羽衣についての説明がありました。天女が落としたハゴロモを漁師が拾って返す羽衣は能のなかでも有名な話なので私も知ってましたが、かなり丁寧な説明でわかりやすかったです。また、今回はチラシにもある通り「羽衣 替ノ型」。替ノ型(カエノカタ)とは通常とは違う演出や、お話を短くした形で演じること。
なぜ替ノ型ができたのかの逸話も面白く、歴史が長く格式高い金春流でやるのはかなり珍しいと聞いて、なんだか得した気持ちに。
続いて、タイトルにもなっている大倉源次郎さんが楽器を持ったみなさんと登場。
「むかって右から、笛、小鼓、大鼓、太鼓。
ここに謡が加わると五人囃子です、今の私達は四人囃子ですね。お雛様並べるときには思い出してください。右から順に口から遠くなります。
扇子を持った謡(口)、息で吹く笛、肩で叩く小鼓、膝に乗せる大鼓、床に置いた太鼓」
うーん面白い!お能ってなかなかとっつきづらいイメージがある文化だけど、生活のすぐそばにあるものに繋がって根付いてるものなんだなぁと改めて実感したお話でした。
短い休憩をはさんだあとはいよいよ羽衣替ノ型を鑑賞。
説明を聞いたあとなのでシテワキの動きや動きだけでなく鼓や笛にも注目しながら観ました。ふだんお能をみるときは理解しようと頑張りながらやガイドを聴きながら観ますが、いつもより集中できた気がします。
奈良に住んだのも何かの縁。もっとお能を知りたいなまた観たいなと思ったのでした。